2009年1月12日月曜日

「細雪(ささめゆき)」

渋谷、エクセル東急の足下。
もう「足下」という形容が良い悪い両方の意味で
しっくり来るのがここ細雪です。






















自動、と書かれた扉の開きが宜しくないので
ん?と思っていると、「あー、それ壊れてるから手で開けちゃって」
女将さんから声がかかる感じの味の入り方。

平日6時過ぎですが、店内は会社員から
会社に行っていない員まで8割の入りです。

ひとりで席について、
2〜3品注文すると、ほどなくして相席。

50がらみの会社員のかたでした。
渋谷でも一二を争う歴史ある居酒屋、
というのは相席した方の弁。

相席した方と何となしにしゃべれてしまうのが、
こういったお店の楽しいところです。

近くにも「東京一腸詰のうまい店」で有名な細雪がありますが、
こちらはこちらで兄弟でやっているもう一店ということのよう。






















〆たコハダと、タコ刺しにホッピーを頂いて、
さて、煮込みと肉豆腐をやっつける。






















煮込みは根菜が入って濃いめの醤油で味付けされた
スタンダードなスタイル。テーブルに置かれた瞬間想像した味そのまま。
正しい煮込みの姿なのだけれど、そのぶん驚きも無し。
とは言え、毎日でも仕事帰りに通いたい店であるなら正解なのかな。

肉豆腐は、あれですね。




















肉:豆腐=2:8の豆腐よりなコントラストでした。
びっくり。これはどうしたって、5:5が正解だと思うが、どうか。

2008年12月8日月曜日

赤羽ホルモン 良ちゃん(赤羽)

赤羽の居酒屋を探します。

普通に考えれば「いこい」か「まるます家」になるのでしょうが、
「いこい」は夕方で営業を終えてしまっていて、
今日もモツ煮を食べたいなぁと言う気分ですので、「まるます家」もパス。

そうだ、久しぶりに「米山」に行こう!

と思い立ち、
(「米山」という初めてではまず探せない店構えの焼きトン屋がありまして、
  焼き串が非常に美味しいのですが、ここの煮込みは未体験なのです。)
真冬だし、「米山」も煮込み出しているだろうと店に向かうと、
のれんを潜ってオヤジさんが・・・。

聞くと今年はもう営業終了とのこと。残念。
(2007年12月31日現在)

















仕方なく、初めて入る「赤羽ホルモン 良ちゃん」
という店で 飲むことにしました。

















煮込みは赤味噌ベース、醤油ベースが好きな僕ですが、
美味しく頂きました。

















ガツ刺し。その日の朝に絞めたおブタを刺身を提供。
タレにもう一工夫欲しいところでしたが、及第点ということろでしょう。

















シメに卵かけゴハンを頼んだら、専用醤油も付いてきました。旨かった!

まこちゃん(新橋)
















お店はこちら。

「名物やきとん 新橋 まこちゃん」

右手でやきとんを高々と掲げたブタの看板が出迎えてくれます。

ブタがブタをモツという無意味なレトリックに震えます。

やきとんを掲揚する、その姿、
まるで三色旗を掲げるドラクロワの絵の女性みたいです。


ウソ。そんないいもんじゃねぇ。

つーか今思いついた。


などとティーを全力で濁しつつも、暖簾をくぐり
注文したのは、ホッピーと、冷やしトマトと、煮込みのみ。


それだけです。


別にストイックさを醸し出そうとか、そういう事ではありません。
(少量の注文がストイックかどうかは知りませんが)

実はこの「まこちゃん」の前に
「BIER REISE '98」でビールを良い心地に飲み、食事も
それなりに済ませてございましたので、満腹なだけであったのでした。























肝心の煮込みですが、豆腐入りの520円煮込みのほか、
豆腐抜きの煮込み420円をチョイス出来き、さらには
煮込み豆腐だけ320円も注文できたりして、
妙に細かな気配りが嬉しいのかどうなのか苦笑いさせてくれます。


味は・・・及第点といったところ。
安心して食べられる懐かしい味です。

確認していないのですが、煮込みはおそらく牛モツ。
豚モツでないのが、ちょっと残念。

十番スタンド(麻布十番)




















思うに、「煮込み」ってオシャレじゃないよね。


「モツ煮込み」ってプリントされたTシャツを着こんで、
さも当然のような顔でミラノコレクションに乱入。そんな挑戦を
どれだけのイタリア人が評価してくれるというのでしょうか。

まず、理解を得られません。


ミラノコレクションA.Tくらいは理解してくれるかも知れませんが。


※ミラノコレクションA.T
 プロレスラー、岩手県出身、得意技はイタリア革命
























そんな煮込み業界に、イタリア人でもボーノな煮込みを!
という思想のもとオープンしたかどうかは完全に憶測ですが、
トマトで煮込んだモツを食べる事が出来るというので、
麻布十番まで行って来ました。仕事帰りに。


トマトって逆から読んでもトマトだね!(無意味)


さて、お店ですが、
麻布十番という立地から、店内は多国籍な客層と雰囲気。

「十番スタンド」の名のとおりスタンディングバー、つまりは立飲み
なのですが、女性一人でも入れそうなお店の雰囲気を加味すると、
お店が提唱するスタンディング・ダイニングと言い方が座り良いですね。

写真の「牛モツのデミトマ煮込み」を、モツ煮込みの範疇に
含めることは戸惑いがあるものの、おっさんやら酒好き以外の
煮込みファンの獲得には大いに貢献しているのかな、とは思います。


食べやすいですし、モツ煮込みの登竜門として良いかもしれません。

トマトと意外と合うのね。たまにはこんな煮込みもいかがでしょうか。


















牛モツのデミトマ煮込み 450円
鶏レバーパテ 500円
海老のペペロンチーノ 300円
Suntory モルツ樽生 390円

大升(北千住)

創業明治10年という東京最古の居酒屋「大はし」が有名であり、
煮込み好きは行くっきゃナイト、な塩梅ですが、無念ながら日曜定休。


仕方なく駅そばの裏路地を歩いていて見つけたのが、大衆酒場「大升」。


赤提灯がぶら下がっています。


大衆酒場っていう冠がナイスじゃありませんか。


開きっぱなしの入り口から中を覗くと、客層はオールメンズです。
メンズの年齢層は洩れなく高め、しかも茶系の服装が多いものだから
カウンターのみの店内がくすんで見えます。


こういう店が旨いに違いない。


という期待のもと入店→泥酔。


食べ物はそこそこに美味しく且つ、リーズナブル。
















彼女と2人で、煮込み、ホルモン炒め、卵焼き、センマイ刺しと
ホッピーを6杯、ウーロンハイを2杯、飲み食いして4500円位でした。

料理はもちろん楽しめましたが、
カウンターだけの店内、両隣に座った地元のお客さんとの会話、
隣に座ったオジさんの娘さんの進路相談だったり、北千住昔話だったり
を聞けたりもしましたので、なかなか面白い店でした。



店内は男性客ばかり(その時の女性客は僕の彼女のみ)ですので、
女性ひとりで入るのは勇気がいるかもしれませんが、結局入るまで、
店に入るとオヤジさんも良い人でしたし、こちらも、オススメです。



「大升(だいます)」東京都足立区千住2丁目65
土曜日定休  Tel. 03-3882-8678

みつぼ(池袋)





















上司との打合せを終えたPM6:00@池袋

上司からの「一杯飲んでいくか?」という
ありがたいお言葉をいただきまして、「でしたら、あそこで」と
僕がチョイスしましたのが、こちら「みつぼ」さんでございます。


「もつ煮込み 池袋」というと、一番有名なお店は「かぶら屋」でしょう。
池袋に4店舗、最近新宿にも出店したと聞いています。
かぶら屋の黒おでんも中々おいしいのですが、さて串と煮込みはというと、
「みつぼ」の方がバリエーションがありますので、今日は「みつぼ」へ。

















煮込みは、大ぶりのモツと豆腐、それからゴボウと大根入りで、
アッサリとした醤油ベース。何となく1人前が少なめに感じたのは、
もつ煮込み好きが故でしょうか。すぐに無くなるんだよなぁ。


「みつぼ」の店内には、背中に「当日潰したて」と書かれ
満面の笑みを浮べるブタ君のイラストポスターが貼られておりまして、
新鮮な御肉が提供できるという点を猛烈アピールしています。

「潰したて」って言われると一瞬ドキリとするけれど、アレ何だろね。

ブタ君も笑顔を振り撒いている場合じゃないだろ。

そう思いながら、ガツ刺しに箸をのばします。
















こちらのガツ刺しは他のお店に比べて切り方が大胆。
薬味はネギのほか、ショウガ・ニンニクがありますので、
大ぶりのガツにニンニクとネギをガッツリと乗せて、
口へと放り込みます。大ぶりのガツは食べ応え充分。色もキレイです。


フレッシュなブタ君がウリの「みつぼ」だけあって、
キク(腸の周りのアブラの乗った部位、だと思います、確か・・・)や、
チレ(脾臓)など、串焼きの種類も豊富です。


総評。突出して旨い!という程ではありませんが、
新鮮な食材、豊富な種類の串を1本90円で楽しめる良心的なお店。
カウンター席が多めですので、一人でフラっと飲みに行っても楽しい。
ホッピーで、串と煮込みを咀嚼するストロングスタイルでどうぞ。



「みつぼ」豊島区南池袋2-16
営業時間:17:00-24:00 日曜祝日定休  Tel. 03-3988-1396

日本再生酒場(新宿)

ピッグ、ブー! ピッグ、ブー! ピッグ、ブー!

(ピースした2本指を半分折り曲げながら空に掲げ)

おおぉぉ〜りゃあぁ〜〜、ブー!!!


と、円陣を組みながら己を奮い立たせ、
「今宵、モツを(美味しく)いただきに上がります」
と書かれたピッグカードを胸ポケットに忍ばせたら、うろつくは新宿東口。


こんにちブー。


さて、今回は新宿。
突き刺す8月と、伊勢丹の息が合わさる衝突地点、の裏側、
新宿末広亭そばの立飲み焼とん屋「日本再生酒場」さんでございまブー。


ブー。


「ブー」が気に入りました。






















日本再生酒場は、
昭和30年代、高度経済成長期の日本をテーマにした居酒屋。


店内には、ホーロー看板やソフビ人形、ブリキのオモチャが並び、
レトロな感じを演出しています。いわゆるコンセプト居酒屋です。



日頃は、自然な円熟味のスパイスがこれでもかっ!って効いた感じの
下町居酒屋を徘徊する僕としましては、コンセプト居酒屋なんて、
そんなアンタ騙されねぇぞ、オイ!なスタンスで傍観していたのですが、
聞けば日本再生酒場は、「もつやきと言えば」の名物店、調布い志井の
系列店というでは無いですかブー。
(立飲みブームの火付け役とも言われているようです)


という事は、御肉も信頼のおける御肉なのでは。


そんな期待を胸に、日本再生酒場の暖簾をくぐりました。


カウンターのみの店内。カウンターに陣取ります。


注文を取ってくれたのは、
昭和の仁侠映画から抜け出したような鋭い目つきの店員さん。

豆絞り鉢巻をキリリと締めつつ、
せわしげに店内をサササと動きまわっていました。



日本再生酒場の特徴は、ちょっと見かけない部位を出しているところ。
例えば・・・、ほうでん、さお、ぱい、ぶれいんず、などの部位です。
それぞれ何処なのかは、テキトーにググって下さい。その方が面白いから。

想定の範囲内でしたでしょうか?どうでしょうか?


「ほうでん」や「さお」はちょっとおいて置いて、
「ぶれいんず」はトライしてみようかなぁ・・・と思っていたのですが、
残念ながら既に売り切れていました。まだ夕方6時過ぎなのに。

珍しいものだけに売り切れるのも早いのでしょうか。


















結局、煮込み、白センマイ刺し、
それから、ガツ芯、シロ、テッポウの串を注文。
(2軒目の予定がありましたので、少なめに注文)


煮込みは、醤油ベースであっさり、
サラリとした煮汁は飲み干せるくらい優しいお味でした。
臭みは僅か〜にあるかな。モツ好きは気にならない程度です。

白センマイ刺しは、名前に偽りなしの白さ、透き通るような白い臓物です。
ネギ、ゴマと一緒にごま油で合えて塩味を付けてあります。
他で食べるセンマイよりも軽い歯ざわり、海藻のような食感でした。
また食べたくなる味です。


串も美味しかったですし、
ホントは、立ち飲み屋ってソワソワして落ち着かない僕ですが、
次は早めに来て、他のいろんなメニューを試してみたくなりました。

残念な点をあげるとすれば、ホッピーを置いていないところくらいです。


総評。期待して行っても大丈夫なお店だと思います。
白センマイは旨い、串焼きよりも刺身がオススメかも。
早めに行くが吉。ホッピービバレンツの営業努力に期待。





「い志井 日本再生酒場」新宿区新宿3-7-3 丸中ビル1F
営業時間:15:00-24:00 無休  Tel. 03-3354-4829